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華佗五禽戯は中国安徽省において無形文化遺産に登録されています。

体験コーナーTrial    

動物動作のオンパレード!!

手の形でも、引っ掻く、三本指にする、つまむ、羽ばたく、 足の形でも、腰をかがめて交差する、後ろに蹴る、スキップする、つま先で回る、横っ飛びする等々。このようなバラエティに富んだ動作をする体操が他にあるでしょうか?

このように私達が慣れ親しんでいる動物達が行う動作やしぐさの多くが華佗五禽戯体操に採り入れられており、動物の動きをイメージしながら行う事は他の体操にはあまり見られない特徴だと思います。

先ず、その一端を体感して頂きましょう。写真の通りマネして下さい。 イメージは一つの例です。こうして、一旦、人間から離れて動物に成りきってみる事も気分転換やストレス解消につながり、健康増進・体力づくりに役立つのです。


華佗五禽戯13式の動作

準備と整理の体操は省略していますので11式を解説します。尚、写真は、左右どちらか 一方の解説となっていますので、出来れば同じことを反対の動作でやってみることをお勧めしています。

  • 虎の体操(1) 虎、爪を磨く

    虎が獲物を捕まえる前の爪を磨いている姿をイメージしましょう。 両手の手のひらを張って全部の指の関節を折り曲げます。引っ掻くような形にして、身体の左側で 両手を向い合せます。全ての指先又は手のひらに数秒間気と力を入れてみて下さい。

    右側でも 行って見て下さい。出来たら、膝を曲げて中腰になってやって下さい。 気力が倍増して手足の関節、腰の強化につながります。


  • 虎の体操(2) 虎、獲物を探す

    虎が草の茂みや山洞窟の中で伏せっている姿をイメージしましょう。 両手を引っ掻くような形にして、弓を引くように両手を一直線に引き合います。 ただし、後ろの手の掌は上に向けます。 腰をかがめて両足を交差させます。身体をよじることで腎臓強化に繋がります。

    両腕をストレッチし、足腰を強化します。膝や腰に難がある方は、少しかがむ程度か立っている状態で行っても構いません。


  • 鹿の体操(1) 鹿、ジャンプする

    鹿が草原や森の中を跳ね回ったり、ジャンプしたり、疾走する姿をイメージしましょう。 腰を少し落としてから、両手を三本指にして腹前から頭上に伸び伸びと挙げ外側に分け開いて降ろしていきます。 同時に、左右の脇腹を伸ばすよう意識して右軸足を伸ばして前に挙げた左脚を左に回します。

    出来ましたら、左脚を軸足にして反対の体操を行ってください。手、脚、腰をストレッチし強化しながらバランス感覚を養います。慣れてきたら、 脚を回す滞空時間を仲間と競争するのも楽しいですよ。平衡感覚を養います。


  • 鹿の体操(2) 鹿、餌を探す

    鹿が草原でゆったりと餌を探しまわるイメージです。 両手を3本指にして左側から右回りに3回まわしてみましょう。額の高さから胸の間隔で楕円形を描きます。 目は指先を追います。首とお尻を左右に振りましょう。

    出来ましたら、同じ姿勢で左周りに3回やってみましょう。 脚は肩幅より広めに開いて中腰になります。気血の流れを良くし、目の体操にもなります。


  • 熊の体操(1) 熊、獲物を探す。

    熊が獲物を探している格好をイメージしましょう。森や林の中で茂みを掻き分けながら進んでいます。 右脚を一歩斜め右前に出して、両手をお腹の左側から右回りに回します(平円)。

    胴体もなるだけ左から右へよじります。 3回行います。反対の動作は左脚を一歩斜め左前に出して、両手と胴体を右側から左に回します。


  • 熊の体操(2) 熊、散歩する

    熊がのそりのそり悠然と森の中を散歩する姿をイメージします。 左脚を一歩斜め左に出して、手を下から前方に向けて出し円を描いて手前に戻してきます(立円)。 同時に、胴体も手を下に向けた時には左に傾け、手を手前に戻すに連れて右に傾けます。身体を 左右上下に揺らします。

    この動作を反対でもやってみましょう。 これらの動作で内臓がもまれる事になり、特に、消化器系等に有効に働くとされています。


  • 猿の体操(1) 猿、跳ね回る

    猿が両手に餌を手に入れて、喜び跳ね回る姿をイメージします。 摘まんだ形の右手を右耳の傍におき、反対の左脚を持ち上げ、その左脚の膝の上に摘まんだ左手形の左肘を載せます。

    又は、摘まんだ左手は骨盤の横に置く。目は斜め上を見る。両手を引き締める。 数秒間、片足立ちしてみましょう。


  • 猿の体操(2) 猿、餌をゲットして、又、ゲット

    餌を両手に喜び倍増です。

    猿、左手で真左に手を伸ばし餌を摘まんで胸脇に引き寄せ、更に、右手で真左に手を伸ばした瞬間に、左脚を 右脚の前に引いて交差し(写真はその瞬間)着地した後、もつれない様に右脚を引いて両足を安定させる。 循環器系等に有効です。


  • 鳥の体操(1) 鶴、翼を拡げ羽ばたく

    鶴が、優雅に羽ばたくイメージです。 左脚を左斜め前に出し、両手を前から横に広げて3回閉じたり開いたりしてみましょう。

    両手を横に開いた時に身体を反らし、両手を閉じる時に左脚を踏み込んで体を前傾させます。その際、後ろの足のかかとを上げます。両手を閉じる時に お腹を引っ込めて息を吐き、開いた時にお腹を膨らませて吸います。

    反対側でも、右脚を右斜め前に出し、やって 見ましょう。


  • 鳥の体操(2) 鶴、水浴びで身を清める

    鶴が背泳をするイメージです。 左脚を左斜め前に出し、左手を下から前方を経て頭上まで回したところで、右手を下から出すようにして、交互に 円を描いて3回まわします。

    左手を下から前方へ出すと同時に、左脚を踏み出し身体を前傾させます。

    反対側でも、右脚を右斜め前に出して、やってみましょう。


  • 鳥の体操(3) 鶴、翼を拡げ舞う

    鶴が大きく翼を拡げ、空を舞うイメージです。 両腕を横に広げ、上下させると同時に、腰をかがんだり伸ばしたりします。足腰と共に呼吸機能を強化します。

    反対に、軸足を左脚にしてやってみましょう。




〇 五禽戯体操で心身鍛錬 〇


虎の勇猛気力迫力

鹿の穏やかさしなやかさ

熊の鈍重爆発力

猿の軽妙俊敏さ

鶴の飛翔優雅さ


こんな体操見たことない!!動物動作の数々


<指・手・腕・肩を強化する動作>

引っ掻く、空拳にする、指を折り曲げる、摘まむ、引っ張る、羽ばたく、たたく、さする等々。


<指・足・脚・腰を強化する動作>

屈伸する、交差する、またがる、踏み込む、後ろに蹴る、スキップする、つま先で回る、横っ飛びする等々。


<身体を強化柔軟にする動作>

収縮する、上下左右に揺らす、折りたたむ、ゆする、ひねる、回転する 反る、身震いする。

左右対称にして、身体中のすべての関節、筋肉、骨を動かします。


①心平気和

②以心行気

③以気運身

④心身統一

⑤邪気排徐


「華佗五禽戯」は長寿を目指す鳥獣体操なのです。

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