ようこそ、華佗五禽戯の世界から人類普遍の幸せの世界へ!! 本協会にご関心を寄せて頂き本当に嬉しく存じます。 私は「華佗五禽戯ほど医療効果・養生効果に優れた体操はない」という思い入れで、これまで普及活動を行ってきましたが、残念ながら日本では殆ど知られていないのが実情です。
五禽戯は「太極拳の源流」とも云われ、5種類の鳥獣の日常の動作・しぐさや姿形を模倣した健康体操です。まさに、これこそシャレではありませんが、私は世界一の長寿体操だと信じています。
約1800年前、三国志の時代に、古代中国の神医と云われた華佗が東洋医学(厳密には中国伝統医学)の理論に基づいて創編しました。世界で初めて麻酔薬(草)を使って、外科手術(開腹)を行ったと云われる人物です。以来、五禽戯は、長い歴史の発展の中で多くの流派に分かれてきましたが、「五禽戯」の前に「華佗」の冠を付けると、これは正に本流という事になります。正式には、「伝統華佗五禽戯」と称します。本流は今日に至るまで、脈々と受け継がれ、現在、第58代と59代の傳人たちが次世代へ伝えるべく普及活動を続けておられます。中国では、人気が高く「伝統的な養生文化の宝物」と称され、2002年「国家的無形文化遺産」に登録されました。
私達愛好者は、10年前、五禽戯の発祥の地、亳州市に赴き傳人達にお会いし直接指導を受けました。亳州市は、長寿の都であり、漢方薬の都でもあるのです。その周辺では、思想家の老子、荘子などが誕生しています。その後も、幾度となく往来し交流を深めて、技能を習得してまいりました。 以来、私自身も五禽戯の実践を重ねていくうちに、全身が軽くなり、活力が漲り溢れ出るのを実感するようになったのです。仲間達も同様でした。
この体操の養生・医療効果の高さを体感するようになったことで、私は、この体操の素晴らしさ、凄さを是非多くの皆様に知っていただきたいとの思いに至りました。私達愛好者は、「この珠玉の如き宝物を自分たちの手中だけに収めておくのは勿体ない、一人でも多くの日本の皆様方に、この体操を実践する事によって健康増進・心身強化を図り、長生きして頂きたい」という一念で、現地との相互交流10周年に当たる今年、本協会を立ち上げたのです。
その後、勉強会を開いていくうちに、思いがけず、いろいろな分野に向けて活動の展望が開けてきたのです。それは、華佗五禽戯が基盤とする東洋医学及び気功(リラクゼーション)の理論と実践だけではなく、子ども達との共演による家族の絆、五禽戯舞踊(芸術の領域)、動物や生物愛護の精神と共存(自然や地球の環境問題)等の分野に関心と活動の輪が広がっていく可能性を見出したのです。冒頭の「ようこそ」の後に、「人類普遍の幸せの世界へ」と記したのはこのような意味合いがあるからです。
皆様方が各自にこの体操を実践する事で健康増進、体力強化を図り、長寿を目指して頂ければ幸いこれに過ぎるものはありません。が、更に将来に向け、派生し発展していく可能性のある各分野に関心を有される方は、その方面での講習会や普及活動に積極的に参加して頂ければ、新たなテーマが見つかり、より生き甲斐がうまれてくるかもしれません。 いずれにせよ、どこにも負けない有意義で楽しく面白い協会を目指していきたいと思います。
皆様方の本協会へのご参加ご支援を切に望んでいます。何卒よろしくお願い致します。 最後となりましたが、本協会は、華佗五禽戯の総本山より海外進出初の練習拠点として正式認定を受けたことをご報告いたします。
2017年6月1日 日本華佗五禽戯気功協会 理事長 石村英樹
〇 五禽戯体操で心身鍛錬 〇
虎の勇猛気力迫力
鹿の穏やかさしなやかさ
熊の鈍重爆発力
猿の軽妙俊敏さ
鶴の飛翔優雅さ
こんな体操見たことない!!動物動作の数々
<指・手・腕・肩を強化する動作>
引っ掻く、空拳にする、指を折り曲げる、摘まむ、引っ張る、羽ばたく、たたく、さする等々。
<指・足・脚・腰を強化する動作>
屈伸する、交差する、またがる、踏み込む、後ろに蹴る、スキップする、つま先で回る、横っ飛びする等々。
<身体を強化柔軟にする動作>
収縮する、上下左右に揺らす、折りたたむ、ゆする、ひねる、回転する 反る、身震いする。
左右対称にして、身体中のすべての関節、筋肉、骨を動かします。
@心平気和
A以心行気
B以気運身
C心身統一
D邪気排徐
「華佗五禽戯」は長寿を目指す鳥獣体操なのです。